【読書】挑戦する脳/茂木健一郎【感想】
どうもこんにちは。Umeyaです。
最近読んだ本が面白かったので紹介します。
挑戦する脳
私は好きです。 これは良い本ですね。
超個人的な嗜好で恐縮ですが、とにかく文章が美しくて…。
茂木さんて、豊富なボキャブラリーで豊かな表現をされる方なんだなあ、と。
日本語ダイスキな私はそれだけで読んでいて楽しくなりました。
これはかなり変態的なモノの見方ですね。
外の世界を知らない世間知らずを、よく蛙に例え「井の中の~」と言いますが、鈍感な日本人を「ゆでガエルたち」と呼ぶなんてまぁ、思わずEverNoteにメモしたくらいです。
変態ですね。
脳科学者ならではの視点や、根拠のあるエピソードが多く感じました。
内容は軽めで読みやすく、細かい章割りなので空き時間とかで1章ずつ読むことができます。
脳科学っぽいヘビーな内容がお好きな方や、自己啓発として読みたい方には向かないです。
この本に手を伸ばす時点で選択を間違っていると言わざるを得ない。
そもそもこの本は、茂木さんが連載していたコラムをまとめたものですし。
なのでまぁ、すごく調子のいいときにこの章書いたのかなとか、何かこの章はぼんやりしてるな等、内容に多少偏りがあるようにも感じました。
個人的には特に後半にかけてがとてもキレッキレで、内容もとても面白かったです。
茂木さん自身が震災で感じた「できない」ことについて。
私は特にこの部分に関して、やっと腑に落ちる回答を得たような気分になりました。
当方自己啓発系の本も割と読むのですが、サラリーとして真面目に働いていると、著者との見ている景色というか、目線の高さがどうも違うような印象を受けることがままありました。
「なぜサラリーマンは満員電車に乗るのか」とか、「起き抜けの数時間が最も脳がクリアな状態なのに、その時間を通勤やメール返信に使うのはもったいない」とか。
へーえ、学術的にはそうなんですねーとは思うものの、じゃあ明日から全部変えよう!!とかはならない。
ならない、というよりは「できない」のですよね。
我々からすると「当たり前じゃん!」と言いたくなる部分かもしれませんが、茂木さん自身そのことを「発見」だったと綴っており、その記述を読み私も「著者との目線の違い」を思い知らされました。笑
あと、いかに自分の視野が狭かったか。
目線も違うし視野も狭いしで、今まで本から何を読み取ってたのかと、なんだか情けなくなりました。
サラリーマン的な効率を求めると、満員電車に乗って始業ギリギリに着く方が良いし、そもそもメール返信も重要な仕事だし相手にも失礼だし…。
ぐちぐち言っているだけで、結局は自分の能力不足で「できない」とこについて言い訳しているだけだった、ということがよく解りました。
フレックス制度とか在宅勤務を求めて会社に働きかけるとか、実現可能性を思考することもしなかった。
脳停止とか言われるやつですね。
この本での一番の収穫でした。
面白さの基準は人それぞれかと思いますが、私は好きでした。
気になる方は読んでみてください。
より仕事を辞めたくなったけれど。笑
以上。
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